tiga:

言葉その3 事を知る、自分を知る(2/2) - ネルケさんの禅生活 - どらくの本棚 - [どらく]
師匠が不慮の事故でなくなったのは、今から10年まえ、2002年のバレンタインデーのことでした。ブルドーザーでバス停までの4キロの道のりを除雪し、Uターンして山に戻ろうとした際に重機ごと冷たい川に落ちしまったのです。
事故当時、安泰寺には2、3人しか雲水が残っておらず、留守番役として呼び戻されたのは私でした。
「どうせ、ホームレスとして暇を持って余しているのだろう」
というのは先輩の言い分でした。確かに、当時の私は暇でした。先輩に逆らうわけにも行きません。しかし、春になって「住職として安泰寺を守ってくれ」と言われたときには、さすがに驚きました。弟子の中でも一番若い、経験も浅い、しかも外国人の私がどうしたら一ヶ寺の住職に?
これをきっかけに、当時付き合っていた彼女にプロポーズをしました。
「俺について、山寺に来ないか?」
寺には檀家(だんか)が一軒もない、住職の給料はゼロ。米や野菜、かまどで使う薪を自給自足でまかなっている。そんなことを彼女に伝えました。
「そのお寺の住職は、何年くらいするの?」
「まぁ、まず十年だな」
「無理かもしれないけど、がんばってついていくわ」
2人の間に、子どもが2人も生まれました。3人目は来月生まれる予定です。

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言葉その3 事を知る、自分を知る(2/2) - ネルケさんの禅生活 - どらくの本棚 - [どらく]

師匠が不慮の事故でなくなったのは、今から10年まえ、2002年のバレンタインデーのことでした。ブルドーザーでバス停までの4キロの道のりを除雪し、Uターンして山に戻ろうとした際に重機ごと冷たい川に落ちしまったのです。

事故当時、安泰寺には2、3人しか雲水が残っておらず、留守番役として呼び戻されたのは私でした。

「どうせ、ホームレスとして暇を持って余しているのだろう」

というのは先輩の言い分でした。確かに、当時の私は暇でした。先輩に逆らうわけにも行きません。しかし、春になって「住職として安泰寺を守ってくれ」と言われたときには、さすがに驚きました。弟子の中でも一番若い、経験も浅い、しかも外国人の私がどうしたら一ヶ寺の住職に?

これをきっかけに、当時付き合っていた彼女にプロポーズをしました。

「俺について、山寺に来ないか?」

寺には檀家(だんか)が一軒もない、住職の給料はゼロ。米や野菜、かまどで使う薪を自給自足でまかなっている。そんなことを彼女に伝えました。

「そのお寺の住職は、何年くらいするの?」

「まぁ、まず十年だな」

「無理かもしれないけど、がんばってついていくわ」

2人の間に、子どもが2人も生まれました。3人目は来月生まれる予定です。

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