谷崎潤一郎の名作『細雪』が超豪華な衣裳で映画化されたとき、試写を見た谷崎夫人(『細雪』の主要人物、幸子のモデルである)の洩らした感想は、わたしたちの頃は畳のへりを踏まなかったですね、という一言だけだったという。
 細部は怖い。
 逆に、細部に神が宿る、という言葉がある。

Notes